コラーゲンのおはなし

院長の藤森です。
12月に入り、一段と寒さも増して乾燥してきたので女性はお肌のケアが大変かと思います。
そこで今日はきれいな肌を作るのに必要なコラーゲンについてお話いたします。

ハリのある肌を保つ秘訣はコラーゲン

20161214皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」と呼ばれる3層構造になっていますが、部位によって違いはあるものの、3層合わせて1.5ミリほどの厚さしかありません。
真皮はコラーゲン繊維・エラスチン・ヒアルロン酸・線維芽細胞で構成されており、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸は線維芽細胞によって作られます。
真皮は、肌の弾力を維持する、いわば「バネ」の役目をしており、コラーゲンはこの皮膚の大部分を占める「真皮」に多く存在し、なんとその70%を占めています。

コラーゲンはタンパク質の一種で、それ自体も若干の弾力をもっており、真皮を支える支柱のような役目をします。
真皮の上層では細いコラーゲン繊維がまだらに走行し、下層ではよく発達した太いコラーゲン繊維が絡み合うことで皮膚に弾力と柔軟性をもたらし、ハリのある肌を保ってくれています。

深いシワは、加齢とともにコラーゲンが減少しているから

そんな重要な働きをしてくれているコラーゲンですが、残念ながら加齢とともに減少してきます。
そうすると、肌の弾力やハリは失われていきます。
その原因は、加齢や紫外線や血行不良などの影響で線維芽細胞の働きが弱まったり、死んでしまったりして、コラーゲンが再生されないせいです。
また、紫外線の影響で真皮の活性酸素が増え、そのためコラーゲンが変性してしまうことも、皮膚の弾力が失われる原因になります。
この真皮でのコラーゲンの減少がさらに進むと、肌が陥没して、深いシワができてしまうのです。

肌の弾力をUPさせるには

肌の弾力をアップさせるためには、真皮の構成要素のコラーゲンを増加させる必要があります。
そのためにはまず、その原料であるタンパク質を補給しなければなりません。
タンパク質は腸内で酵素の働きによってアミノ酸まで分解されて、小腸から吸収され、血液によって必要な部位に運ばれ、そこで必要なタンパク質に合成されます。
その際、ビタミンCと鉄が必要です。ビタミンCは美白成分として知られていますが、コラーゲンを合成するのに欠かせない酵素の働きをビタミンCがサポートし、コラーゲン増加にも貢献しています。

化粧品におけるコラーゲンの効果

コラーゲンは化粧品にも用いられていますが、「高分子コラーゲン」の場合、分子が大きいため、肌のコラーゲン合成を行っている真皮層まで届きません。しかし分子構造レベルにおいて多くの水分子を保持できるため、皮膚表面の水分蒸発を抑えるという潤い効果が期待できます。
一方、低分子コラーゲンであれば、角質層まで浸透する可能性があるので肌内部での保湿効果も期待できます。

コラーゲンが産生されやすい身体作りを

外側からだけで補うのは難しいので、美肌作りのためには体の中でコラーゲン合成が活発に行われるように、コラーゲンを産生している「線維芽細胞」を活性化させることが有効です。
線維芽細胞を元気にするには活性酸素が増える要因(紫外線・ストレス・たばこ・排気ガス・激しい運動・食品添加物など)を減らし、良質な食生活を心がけましょう。
その際、気をつけて頂きたいのが「高脂肪」と「糖質」です。
脂肪分が高いと抗酸化物質を多く消費してしまうので老化の原因になります。また、皮膚に脂肪がつくことでその重みでシワやたるみにもつながります。

糖質はコラーゲンの糖化につながり、コラーゲンを固くし弾力性が失われてしまいます。
さらに、コラーゲンを産生してくれる線維芽細胞の働きを弱めてしまうので要注意です。甘いものを食べるときは、食物繊維を一緒に摂ると糖化を抑制してくれます。
サプリメントやアンチエイジングの療法などを活用して、それこそ「骨の髄から」若々しく、元気でいたいものです。