友人、マーフィ重松・スティーヴン氏

懐かしの友人、マーフィ重松・スティーヴン氏

彼は日本生まれのアメリカ育ちで、ハーバード大学で臨床心理学の博士号を取得しています。
その後、東京大学大学院教育学研究科で助教授となり、現在はスタンフォード大学で医学部特任教授や教育学部客員教授を歴任し現在、医学部生を始めとした多くの学生に心理学を教えています。
マインドフルネスやEQの概念をベースに、生きる力、グローバルスキルを高める専門家として、教育・医療分野で国際的に活躍されています。

スティーヴンとの出会い

スティーヴンと知り合ったのは、私がデューク大学大学院でMBAを取得した後、西海岸で働いていた時です。

妻が心理学に興味を持っていた関係で紹介して頂いたのがきっかけでした。
彼はその当時からスタンフォード大学で客員教授として働いており、日本で本も出版している有名な方。
そんな方が会ってくれるということに大変緊張したのを覚えています。

ところが実際の彼は、とてもスマートで繊細で優しく、旧知の仲のように親しく接してくれました。

私達を繋いだ愛犬、デューク

column-20161130さらに私たちの仲を深めてくれたのは、私が飼っていたゴールデン・レトリーバーでした。
私がデューク大学に通っている時に飼った犬だったので、息子が「デューク」という名前を付けました。
スティーヴンもソフィーという女の子のゴールデン・レトリーバーを飼っており、ソフィーと出会ってから、
「もう引っ越しはしない、スタンフォードで長く働く」と決心し、自宅は犬が一番快適に過ごせるような家を選びました。

愛犬の病と向き合ってくれたスティーヴン

私も長くアメリカで生活する予定だったのですが、結局日本へ帰ることになり、飼い犬のデュークを引き取ってもらえないかと彼に相談しました。

すると驚いたことに、スティーヴンの目が急に潤んだのです。
実は、彼が子供の時に近所でとても可愛がっていた犬の名前が「デューク」だったのです。
犬が大好きでしたが、母親は世話ができないからと絶対に飼ってくれず、子供時代はデュークと遊ぶのが何よりの楽しみだったというのです。
スティーヴンは「僕のデュークが戻ってきてくれた」ととても喜び、ソフィーの友達として快く引き取ってくれることになりました。

それから数年後にデュークの身体に癌があることが分かり、スティーヴンは仕事を休んでデュークに付き添い、夜もリビングで一緒に寝るなどたくさんの愛情を注いでくれました。
辛い宣告だったと思います。
どんなに悲しい状況でも、スティーヴンはデュークに何が出来るか、自分は何をしたいか考えてくれていました。
病気が発覚してから数日後にデュークは優しい家族の下で亡くなりました。

二つ目の繋がり、マインドフルネス

最近は、ビジネスの世界でもGoogleなどの大手企業でも社内教育の一環として取り入れたり、マインドフルネスのアプリが出てきたりするなど、各方面から注目されています。
6、7年前から私たちも治療に取り入れていますが、今や、最先端の大学病院や心理学の世界においても最新の手法となっています。
スティーヴンも長く心理面の研究に取り組み、マインドフルネスに辿り着いていました。

スティーヴンの新著

大事な友人スティーヴンの親書、『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』(講談社)が2016年6月に出版されています。(Amazon販売元

マインドフルネスとは何かを科学的根拠も交えて、各章に実際のエクササイズも掲載されているので、是非、皆さんにも読んで頂いてマインドフルネスを知って頂ければと思います。