美容と健康のためには糖質の摂り過ぎに注意

院長の藤森です。
今日はヴィーガニズムコラム後半ということで、続きをお話しいたします。

美容と健康に大切なバランス

column-20161116私は、人類はもともと狩猟・採取の生活からスタートしましたので、完全菜食には無理があるのではないかと思っています。
臨床経験から、美容と健康のために菜食主義を実践したために、むしろ体調を崩し肌の状態も悪くなっている方も診てきました。
人間にはどうしても動物から取らなければならない栄養素があり、菜食でそれを補うのは、何種類ものサプリメントの助けを借りても難しいところがあります。

肉に関しては、たんぱく質を摂取するのに適した食材です。
動物性脂肪の摂りすぎが問題にされますが、肉に含まれる脂肪よりも糖質の取り過ぎのほうがずっと身近な罠なのです。

肉を毎日何百グラムも食べる日本人はあまりいないでしょうが、おやつや食後にフルーツや甘いものを毎日摂る人は結構多いのではないでしょうか?
果糖とショ糖は血糖値を素早く上げるので、体の負担が大きいというデメリットもあります。
ですから美容と健康のためには、動物性脂肪よりも糖質の取りすぎをまず気をつけた方が良いでしょう。

魚も優良な食材です。特に青魚の脂肪分はEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれていて、中性脂肪やコレステロールを抑制する働き、抗うつ効果や脳機能を向上させる効果もあると言われています。
また青魚には必須アミノ酸のヒスチジンが含まれており、その作用で食欲が抑制され、内臓脂肪も減少する、まさにダイエット向きの食材と言えるでしょう。
ただ、たんぱく質の量としては摂取しづらい点が肉に劣ります。

ダイエットや美容・健康において最も大切なのは、いろいろな種類の肉・魚、植物性たんぱく質をバランス良く、ビタミンを多く含む野菜と一緒に摂ることです。

完全菜食を大人が自らの意志でそれを行うことは個人の自由であって、これから身体をつくらなければならない子どもにそれを強要することには賛成できません。
さらに、それを法律で禁止するのは極端過ぎるのではないかと思います。

イタリアでも、「刑罰よりも正しい情報を周知させることに重点を置くべきだ」という意見も出ているようですが、サヴィーノ議員の法案提出の意義は、それを通して菜食主義についての議論が沸き起り、食についての正しい認識が周知されることではないかと思います。

これだけ食についての情報が広まっている時代ですから、正しい栄養学の知識を基に、バランスの取れたおいしい食生活で、大人も子供も健康と美容を維持していただきたいものです。