老化を遅らせる「不老薬」!?

column-20160908昨年の12月22日付けのスタートアップ・イスラエル紙に驚きの記事が寄稿されました。

『この薬があれば長生きできるだけでなく、人生の終わりの5年間を医者に通うことなしに、比較的健康に過ごせるようになる』というのです。

ニール・バルジライ博士は、「人はどうして老化するのか」という謎と長年向き合ってきた、抗加齢学の分野では有名な人物です。その彼が来年から、抗加齢効果があると言われている糖尿病の治療薬「メトホルミン」の効果を、65歳から79歳のアメリカ人3,000人を対象にした実験で検証することを計画しています。

ニール・バルジライ博士はイスラエル生まれのユダヤ人で、ニューヨーク在住の59歳です。1987年にイェール大学に職を得てアメリカに移住し、遺伝的・非遺伝的加齢因子を研究していました。
1993年にアインシュタイン大学に移り、2000年から数年間ユダヤ人における長寿な人々に関する研究において、長寿遺伝子の存在を示唆しました。

長寿の要因の一つとして、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が高く保たれることがありますが、それはそれまで考えられていたように食生活や生活習慣に関係あるのではなく、ある種の突然変異が血中の善玉コレステロール値を高く保つ遺伝子を生じさせることがわかったのです。「それは長寿に寄与するただ一つの遺伝子ではないが、重要な遺伝子である」と博士は述べています。

バルジライ博士は長寿絶対主義者ではありません。「私は自分が何歳まで生きるかはわからない。けれども、そこまで健康であり続けたいと思っている」と言っていて、これはまさに最期まで若々しく健康であり続けたいという私と同じ考えです。

次回は、抗加齢の効果があるのでは?と期待されている「メトホルミン」についてお話いたします。