プレ更年期の不調を解消しましょう

院長の藤森です。

今回のテーマは、「プレ更年期障害による不調を解消する有効な治療法」です。
更年期と症状は似ていますが、引き起こす原因は別物なので治療法も変わってきます。

プロゲステロンを補充する

column-20160316プレ更年期はストレスなどにより脳の視床下部からの命令が不安定になることで卵巣からのエストロゲン分泌が過剰になったり、プロゲステロンの分泌量が減少し、相対的にエストロゲンの分泌量が過剰になることによって起こります。
このためプレ更年期の治療は、足りなくなったプロゲステロンを補充することで緩和されます。

ここで注意して頂きたいのが、保険薬のプロゲスチンに代表される合成プロゲステロンは、エストロゲンと同じ作用を持っているものが多いため、逆にエストロゲン作用を強めてしまい、更に「プレ更年期」の症状を悪化させてしまうということです。
そのため気分の波、頭痛、疲労感、体重増加などの症状を悪化させる可能性があり、更には乳ガンのリスクも高くなります。特に妊婦は胎児に奇形が出る恐れがあるので、合成のプロゲステロンはできれば使用しないほうがよいでしょう。

意外な役割を果たす、男性ホルモン「テストステロン」

男性ホルモンであるテストステロンは女性の身体の中でも分泌されており、多くの重要な役割を果たしています。
プレ更年期の症状の緩和にはこのテストステロンの補充も有効です。

女性の体内におけるテストステロンの量は男性の10分の1程度、多い人でも3分の1程度なのですが、30代前半には減少し始めています。しかし自覚症状がなく、多くの人の場合ほとんど自分で気づくことはありません。

テストステロンの役割

元気の源テストステロン

テストステロンにはドーパミンの分泌を促す作用があり、男性ホルモンのイメージの通り、前向きで元気な気分にさせてくれます。
チャレンジ精神や何かやり遂げた時の達成感なども感じさせてくれます。
前向きになるとストレスに対応しやすくなります。

ダイエットにも有効

テストステロンは内臓脂肪を分解し、増殖を防ぐ効果があります。
タンパク質の合成を促進するため、筋肉組織を増やし基礎代謝を上げてくれますのでダイエットにも重要な役割を果たしているのです。

血管の状態を正常に保ち、病気を未然に防ぐ

テストステロンには一酸化窒素を生産し、血管の状態を正常に保つ働きがあり、心筋梗塞や脳梗塞などの病気にかかるリスクを抑えてくれます。

乳ガン発症のリスクを抑える

エストロゲンが過剰になると乳ガンのリスクを増やしますが、テストステロンにはこの過剰なエストロゲンの作用を抑える働きがあると言われています。
テストステロンにより乳ガンのリスクが5分の1に低下したというデータもあります。
過剰なエストロゲンの作用を抑えるという働きが、直接プレ更年期障害の症状を抑えてくれるのです。

プレ更年期と向き合う

更年期障害やプレ更年期障害に共通する治療法として「漢方薬」「自律神経調整薬」「プラセンタ療法」「カウンセリング」などがあります。
卵巣機能が老化により低下する更年期より、ストレスで女性ホルモンのバランスが不安定になるプレ更年期の方が、このような治療が効く可能性はより高くなります。
健康的な食事、適度な運動・良質な睡眠をとれるように生活習慣を見直したり、自分を心地良くする時間を作り、癒しの時間も作ることも大切です。

しかし一般的な治療で効果が十分でない時は、やはりホルモン検査を受けることをお勧めします。
「足りないホルモンを補充することで元気になる」という選択肢もあることを知っておいていただければと思います。