30代~40代に増えているプレ更年期障害 プレ更年期は更年期とは違う

院長の藤森です。

今日は、30代~40代に増えている「プレ更年期障害」についてお話したいと思います。

プレ更年期とは

column-2016031640代後半~50代前半の女性の閉経を挟んだ前後5年くらいの期間のことを「更年期」と言います。この時期、卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌が急激に減ってきます。
それによって起こるイライラや倦怠感、身体のほてりなどの症状を「更年期障害」といいます。

ところが最近では卵巣機能がまだまだ元気なはずの30代~40代半ばの更年期前の女性の間でも、動悸やめまい、イライラといった更年期障害と似たような症状を訴える人が増えてきています。これが「プレ更年期」です。

プレ更年期は「更年期が早くやってきてしまった」という訳ではありません。
更年期とプレ更年期を引き起こす原因は全くの別物です。

「更年期」の不調は卵巣の機能低下が主な原因

人によって年齢に個人差はありますが、更年期障害は40代後半に卵巣機能が急激に低下し、女性ホルモンの分泌が少なくなることで始まります。

女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、その指令を出しているのは脳の「視床下部」です。
更年期の不調は、脳の視床下部がホルモン分泌の指令を出しているのに、卵巣が加齢による機能の低下でこれに応えることができず、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に少なくなることが原因でおこります。

「プレ更年期」の不調は主にストレスが原因

一方、30代~40代前半の「プレ更年期」は、緩やかな卵巣機能の低下はみられるものの、まだまだ卵巣が老化する年齢ではありません。

「プレ更年期」の主な不調は、毎日の生活の中で溜め込んだストレス(人間関係、過労、不規則な生活、無理なダイエット、糖質の取り過ぎなど)により、脳の視床下部がダメージを受け、卵巣にホルモン分泌の指令をうまく出せなくなることに原因があります。
これによりエストロゲン分泌量が過剰になったり、プロゲステロン分泌が不足することで相対的にエストロゲンが過剰になるためホルモンのバランスが崩れエストロゲン優勢の状態になり、更年期のような不快な症状が現れるのです。

プレ更年期の症状

ホルモンバランスの乱れはPMS(月経前症候群)を悪化させたり、不妊の原因にもなります。
単なる不調と看過せずに、月経周期とは関係なく頭痛やイライラが続いたり、なんとなくダルさが抜けないといった次にあげるような症状がある場合、プレ更年期障害を疑って早目に医師に相談することをお勧めします。

  • すぐ疲れる
  • 些細なことでイラつく
  • 眠りが浅い
  • 不安な気持ちや劣等感に襲われる
  • 些細なことで泣く
  • 動悸息切れ
  • 便秘
  • 肌のハリの低下
  • 身体の節々が痛い
  • 頭痛やめまい
  • 体の冷え

治療にはプロゲステロン、エストロゲンの補充が有効なのですが、実は男性ホルモンであるテストステロンの補充もとても効果があります。
治療に関しては次回にお話しましょう。